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| 2020.01.26 Sunday | - | - |
小津安二郎大全集
今日は 「昭和の日」 であります。

ここ数ヶ月、私の頭の中は ずっと昭和です。

もともと60年代が大好きでしたが、
今は小津作品が撮られた 50〜60年代の幻影を追い求めています。


 ネットで中古DVDが破格で売られていたので、
 思わず買ってしまった 『小津安二郎大全集』

 9作品セットで定価1980円も十分安いけど、
 送料込みで 1枚あたり160円という衝撃価格!
 もはやレンタルするより買った方が安い(苦笑)

 9作品中 4作品は観賞済みだけど、いいんです!
 特に 『東京物語』 は何度観ても素晴らしいので、
 私の中では もう永久保存版なんです。

| 2014.04.29 Tuesday | 2014 voice | comments(0) |
日比谷 松本楼
日比谷公園の中にある 【松本楼】 でランチ。
1903年(明治36年)創業の老舗洋食レストランで、
毎年9月25日に行われる 「チャリティー10円カレー」 も有名です。

カレーライスやハイカラハヤシライスも美味しいと評判ですが、
どちらもレトルトで食べたことがあったので、
「松本楼の選べるビッグプレート」 を注文しました。

オムレツライス(≠オムライス)のソースと
サイドディッシュが選べるオトクで欲ばりなランチメニュー。
ソースは、カレー、ハヤシ、トマト、クリーム(だったかな?)
サイドディッシュは、ハンバーグ、クリーミィカニコロッケ、
海老フライの中から1つを選びます。


(写真は食べログから拝借)

私は、ハヤシソースに、クリーミィカニコロッケの組み合わせにしました。
フライドポテト、ブロッコリー、ニンジンのグラッセの他、
福神漬けが添えられているのが、日本の洋食といった雰囲気です。

オムレツライスは、卵がふんわりとしています。
ですが、味つけは 少々ぼんやりした印象でした。
食べログでは 「味が濃い」 という口コミもありますが、
むしろ逆じゃないかしら?
チキンライスはケチャップ味が主張しすぎない感じで、
ハヤシソースもマイルドな味わい。

クリーミィカニコロッケには、サラサラのトマトソース(≠ケチャップ)が
添えられているのですが、私はソースなしの方が美味しく感じました。

おそらく、普通の洋食店で戴いたら、そんなに特別な感じはしないと思います。
というのも、明治時代にはハイカラだった洋食も 今では定番となり、
私達は子供の頃から その味が舌に馴染んでしまっているから。
松本楼の洋食は、松本楼で戴くからこそスペシャル感が出るのではないか、と。

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| 2014.04.28 Monday | 2014 voice | comments(0) |
その土曜日、7時58分
「私、まだ ちゃんとフィリップ・シーモア・ホフマンの追悼ができていないな」
と思い、未見だった 『その土曜日、7時58分』 をDVDで観ました。


 原題は 『Before the devil knows
 you're dead』

 導入部分で、「早く天国にたどり着きますように。
 悪魔にあなたが死んだことを知られる前に」
 という内容のテキストが流れます。

 映画を最後まで観ると、なんとなく
 その意味を感じ取ることができます。
 (邦題は意味深だけど、イマイチかな)


ニューヨークの企業で会計責任者として地位を築き、
美しい妻と暮らす兄・アンディ(P・S・ホフマン)と、
離婚して 娘の養育費と学費を払えず、元妻に借金をしている
冴えない弟・ハンク(イーサン・ホーク)は、
それぞれ急ぎで大金が必要な事態に直面していた。
そこで、兄は弟に強盗計画を持ち掛ける。
それは なんと、両親が経営する宝飾店から金品を奪って山分けする、というもの。

当日の店番は老婆の店員一人だけだから強盗は容易であり、
店の品物は保険で保障されているから両親には損害がないなど、
アンディはうまいこと弟を言いくるめ、ハンクが一人で実行するように指示する。
ところが、弱腰のハンクは兄の計画に背き、
知人のボビーを金で釣って、実行犯を依頼。
自分は逃走車の運転手として、店の外で待機することに。

そして、決行の時。
ボビーが突入して数分後、思いがけず 店内に銃声が響く。
車内にいたハンクは、想定外の自体に激しく動揺する。
なぜなら、店の外にはボビーが、店の中には自分の母が
銃で撃たれて倒れていたからだった・・・

一つの事件が発端となり、不幸の連鎖から
泥沼へと転落していく男たちの悲劇です。
また、家族の確執を描いた人間ドラマでもあります。
スリリングな展開と、秀逸な編集で飽きさせません。

俳優陣も上手かったですね。
中でも素晴らしかったのは、やはり P・S・ホフマンでした。
(冒頭いきなりの全裸ベッドシーンには面食らったけど、
 最後まで見ていくと、あれも監督の狙いだったのかなと思う)

※以下、ネタバレあり
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| 2014.04.27 Sunday | 2014 movie | comments(0) |
2014 GWスタート
世の中的には、今日からゴールデンウイークなんですってね。
私の仕事は暦通りなので、来週火曜の祝日以外は 月〜金で働きます。
だから、あんまりピンとこないんですよね〜。

まあ、それでも土日両方休める週末は久しぶり。
今日は、普段なかなかできない所を掃除したり、
大型の冬物を洗濯したり、クリーニングに出したり、
貯まりに貯まった書類の山をシュレッダーしたり。

あはは、なんか パッとしない? (^_^;)
でも、「時間がある時にやろう」 と
後回しにしてきたものは、こういう時にやらないとね。
アイロンがけとか、繕いものとか、障子の張替えとか。
(昭和の主婦みたい? 笑)

私にとっては、5月の4連休が
ゴールデンウイークって感じになるのかな?
でも、行楽地とか、行かないですけどね(苦笑)

| 2014.04.26 Saturday | 2014 voice | comments(0) |
上野松坂屋 金谷ホテルベーカリー
この春、上野松坂屋の地下食料品売り場がリニューアルしました。
ここには、日光にある 【金谷ホテルベーカリー】 が入っています。
「ロイヤルブレッド」 が有名なパン屋さんです。
※2007年の記事はこちら ⇒ 

先日、テレ東の 『アド街ック天国』 でも紹介されていた
金谷ホテルベーカリー 春限定の 「あんぱん匠・春」

夕方には売り切れてしまう人気商品で、もう桜の季節も終わり・・・
「まだあるかな?」と、【蓬莱屋】 の帰りに覗いてみたら、
おお、まだ残ってたー!

あんぱん匠・春.jpg

花のような形のあんぱんの表面には
桜の花びらを模った粉砂糖と桜の塩漬けがトッピングされています。

生地はモチモチ、中の餡は甘さ控えめ。
この食感がたまらんですなあ〜。( w )

ただ、生地に栃木で有名な日本酒の酒粕が練りこまれているとかで、
袋を開けたら発酵したような独特の香りがして、これはちょっと苦手でした。

他にも、「とちおとめロール」 というパンを買ってみました。

とちおとめロール1.jpg

栃木産の苺 「とちおとめ」 を練りこんだロールパンです。
うっすらピンク色。

とちおとめロール2.jpg

中は、こんな感じ。
ほんのり甘味があって、美味しい!

金谷ホテルベーカリーのパンは、シンプルなものの方が
よりパン本来の旨みが味わえるような気がします。
| 2014.04.23 Wednesday | 2014 voice | comments(0) |
小津グルメ 蓬莱屋
『小津安二郎 東京グルメ案内』 に書いてあるお店の中から
気になるお店を巡っていく不定期企画 “ 小津グルメ ”

第2弾は、「上野とんかつ御三家」 の一つ
老舗の 【蓬莱屋】 でございます。

そうです、小津おじが蓼科で作った戯れ唄に出てくる、あのお店。
「とんとん とんかつ食ひたいな
 蓬莱屋が なつかしや」 の蓬莱屋さんです。
小津おじは亡くなる前、このお店のとんかつを
入院していた病院に運んでもらったという話もあるほど。

さて、「とんかつ」 と書きましたが、正確には ヒレカツ専門店。
大正時代に初めてヒレカツを売り出したお店だそうです。
いわずもがな、名物はヒレカツですが、揚げ物があまり得意ではない私は、
小津監督にちなんで作られた 「東京物語膳」 を目当てに行きました。

これは、小津おじが亡くなられてからできたメニューなので、
もちろん ご本人は食していないのですが、
いろいろなカツが一口ずつ入ったオトクな御膳なのです。
(テイクアウトだけの特製メンチカツが入っているのもポイント!)

開店から15分後に入店。
既にカウンター席のみの狭い1階は混んでいて、
私が着席した時点で満席となりました。
メニューも見ずに 「東京物語膳」 をオーダーすると、
既に売り切れましたとのこと(!) ええっ!?

確か、1日限定20食だったはずだけど・・・??
カウンター席は、10席程度。
そのうち東京物語膳を食べている人は、3名。
このお店は注文してから揚がるまで時間がかかるので、
今いるお客さんは 本日最初のお客であることは明らか。

どういうこと?? と思いつつ、
そうとなれば、迷わずヒレカツ定食をオーダー。
なぜなら、メニューは他に 「一口カツ」 と 「串カツ」 しか無いから。

ギュウギュウ詰めのカウンターで、ひたすら待ちます。
店内は若者ゼロ。ほぼ年配の方ばかり。男女比 8:2くらい?

しばらくすると、2階から
お帰りと思われるお客さんが何人か降りてきました。
そうか、複数名だと2階のお座敷に通されるのね。

そのうち、グループのお客さんがやってきて、
「予約した○○ですが」 と言って、やはり2階へ。
なるほど、予約で東京物語膳を注文している可能性もある、か。
そうしたら、開店間もなくでも20食が売り切れるわけですね。

さてさて、注文から 7〜8分くらい待ったでしょうか、
ようやくヒレカツが揚がってきました。


(写真は、食べログから拝借しました)

いわゆる 「とんかつ」 をイメージするとガッカリします。
衣は薄くてサクサクじゃないし、ヒレカツなのでジューシーじゃないし、
ソースはウスターソースで薄いし、旨みのポイントがよく分からない。
(それは、食べログで予習済だったのですが)

残念ながら、私には小津おじの感動は味わえませんでした。
これで2980円。 高いな〜と思いました。
いくら老舗の名店でも、これなら せいぜい1500円くらいが妥当かと。

第2弾も 【う】 のカテゴリー入りならず。
私、小津おじとは食の好みが合わないのかしら・・・(涙)
でも、レジのそばに飾られていた
小津おじ手描きの絵が見られたから、それで良しとしましょう。
| 2014.04.22 Tuesday | ozu gourmet | comments(0) |
大奥 〜永遠〜 [右衛門佐・綱吉篇]
テレビで放送された 『大奥 〜永遠〜 [右衛門佐・綱吉篇]』 を観ました。


 この映画の前にやっていたドラマ
 『大奥 〜誕生〜 [有功・家光篇]』 は
 しっかり観ていたんです、私。

 時代設定が違い、続編ではないのですが、
 堺(雅人)さんは別の役で継続出演。

 そして、この映画の共演がきっかけで
 堺さんと菅野美穂ちゃんは結婚したんですよね。


観た感想は・・・
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| 2014.04.20 Sunday | 2014 movie | comments(0) |
鎌倉 小津めぐり その2
前記事からの続きです)

北鎌倉から鎌倉に出て、江ノ電で由比ヶ浜へ。
住宅街を歩いて、小高い丘へと続く小路を登っていくと券売所あり、
木立のトンネルを抜けると その先に素敵な洋館が見えてきます。
はい、こちらが鎌倉文学館でございます。

鎌倉文学館2.jpg

鎌倉文学館1.jpg

明治時代に建てられた旧前田侯爵家の別邸を改築して、
鎌倉にゆかりのある文学者にまつわる品々を展示をしています。

日本の古い洋館好きのワタクシといたしましては、
ずっと前からチェックしていたスポットなのです。
ようやく念願叶って来ることができました。
それもこれも、小津おじの企画展のおかげ!

鎌倉文学館3.jpg

館内は写真撮影禁止なので、入り口(玄関)だけパチリ。
この雰囲気だけでも十分素敵です。
3階建ての大きなお屋敷なのですが、入場は2階まで。(残念)
部屋の窓からは庭園が見え、その先には海を眺めることができます。

さて、肝心の小津おじの企画展。
寄贈された愛用品や映画の資料が展示されていたのですが、
この度 新たに発見された5冊を含めた全44冊の日記帳が
4月に入ってから 追加で展示されていたのです。

私が嬉しかったのは、『宗方姉妹』 で田中絹代と上原謙が
日比谷音楽堂を歩くシーンを撮影した日の日記。
このシーンの風景が、今とほとんど変わっていなくて、
すごく印象に残っていたからです。

「日比谷音楽堂〜お堀端〜銀座〜東劇〜築地」(だったかな?)
その日の日記には、このような記録がありました。

これは、このルートで撮影したという意味なのか、
日比谷音楽堂で撮影した後(ロケは解散して)、
銀座で飲んで築地まで出た、という意味なのかしら??
銀座には馴染みのバーもあったし、
小津おじは築地に頻繁に行く用事もあったし、後者もアリかも!?
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| 2014.04.19 Saturday | 2014 voice | comments(0) |
鎌倉 小津めぐり その1
鎌倉文学館の企画展 「生誕110年 小津安二郎」 を観るために鎌倉へ。

せっかく行くのだから、北鎌倉の円覚寺に寄って
小津おじのお墓参りをしてから向かうことにしました。

小津監督作品の主人公は鎌倉在住という設定が多く、
『晩春』 『麦秋』 で笠智衆や原節子は
北鎌倉から都内(おそらく丸の内)に通勤していて、北鎌倉駅も出てきます。

北鎌倉駅.jpg

駅のホームの風景は、当時とあまり変わっていません。
(ロケ地巡りみたいで、ちょっと嬉しい♪)

お寺に行く前に、改札を出てすぐの所にある 【光泉】 に立ち寄り。
ここは、小津おじや笠智衆が愛した 「いなり寿司」 のお店です。
小津おじのグルメ手帖には書かれていないのですが、
NHK 『サラめし』 で紹介されてからチェックしていました。
(番組のナレーションがまた佐田啓二さんの息子である
 中井貴一さんだから、余計にグッときた)

持ち帰り専門店で、お品書きは2種類。
いなり寿司のみ、または、いなり寿司+のり巻き。
後者の折り詰めを買って、円覚寺の境内で戴くことにしました。

光泉.jpg

特筆すべきは、いなり寿司の長さ!
切らずに一枚のまま煮た油揚げに酢飯を詰めて、
くるりと巻いてから切っている模様。
色は薄いけど、甘口の濃いめの味付けです。

よく注文が入って、大船の撮影所まで運んでいたそうです。
今でいうロケ弁みたいな感覚だったのでしょうか?
「小津おじもコレを食べていたのか〜」 としみじみ味わいながら完食。

さて、腹ごしらえの後は、お墓参りでございます。
円覚寺の中にはいくつも墓地があります。
小津おじのお墓は、田中絹代さんや佐田啓二さんとは別の墓地で
少々分かりづらい場所にあり、今のように区画整理がされていないので、
ご丁寧に写真のような配置図が掲示してありました。

配置図.jpg

近くには、なんと木下惠介監督のお墓もあるのです!
(プライバシー保護のため、他の方のお名前は消してあります)

木下監督のお墓は閑散としていましたが、小津おじのお墓には
小津ファンがお供えした日本酒やらウイスキーの瓶がズラ〜ッと並んでおりました。
その人気の高さが窺えますね。(木下監督が気の毒でしたけど・・・汗)

小津おじへのご挨拶も済んだことですし、いよいよ鎌倉文学館へ向かいます。
(つづく)

| 2014.04.19 Saturday | 2014 voice | comments(0) |
ライク・サムワン・イン・ラブ
先日、ドラマ 『続・最後から二番目の恋』 に加瀬君が出ていたことで
見逃していた1本の映画を思い出しました。

イラン映画の巨匠 アッバス・キアロスタミ監督が
監督・脚本を手がけた日本映画 『ライク・サムワン・イン・ラブ』

小津ブームは一旦お休みして、DVDをレンタルして観ました。

like_someone_in_love.jpg
 キャストも全員日本人で日本語のみ、
 すべて日本で撮影された日本映画です。
 なので、タイトルもカタカナ表記。

 主な登場人物は、この3人。
 妻を亡くして独りで暮らす
 84歳の元大学教授・タカシ(奥野匡)
 デートクラブでバイトをしている
 女子大生・明子(高梨臨)
 恋人の行動を執拗に干渉する
 明子の彼氏・ノリユキ(加瀬亮)


外国人監督が日本で映画を撮る時にありがちな
ステレオタイプのニッポンの雰囲気とか、
不自然さはほとんど感じられませんでした。

映画は、明子がバイト仲間とバーのパーティー(?)で
飲んでいるシーンから始まります。
明子は、彼氏からのストーカーのような電話にうんざりしながら、
電話を切れずに延々と話しています。

この冒頭がね、長くて・・・ 私は、ちょっと退屈でした。
だから、なかなか映画に入り込めなかった。
映画の導入部分って要で、その後のテンションを左右します。

さて、孤独な老人・タカシが、亡き妻に顔が似ているという理由から、
デートクラブを通じて 明子を自宅へ招いた辺りから
ようやく話が動き始め、ゆっくりゆっくり加速していきます。
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| 2014.04.18 Friday | 2014 movie | comments(0) |
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