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| 2020.01.26 Sunday | - | - |
ハーメルン
渋谷ユーロスペースで 『ハーメルン』 を観ました。

何度も繰り返して言いますが、映画というものは
基本的にスクリーンで観ることを前提に撮られているわけです。
で、この作品は、絶対にスクリーンで観なきゃダメな映画だと思いました。



圧倒的な映像美! 大自然が織り成す色彩が素晴らしい。
構想に7年、撮影には震災の影響から3年半も費やしたというから、
監督がどれほどこだわって撮った映像か、スクリーンでじっくり堪能していただきたい。
(中には、「これ、どうやって撮ったの?」 という場面もあるくらい)

そして、DVDでは決して味わうことのできない臨場感!
静かな作品なので、風で木々の葉が揺れる音だとか、秋の午後の木漏れ日とか、
雪の積もった日の全世界の音を吸い込んでしまいそうな静けさ、
廃校になる木造の校舎や、時間が止まったままの寂れた映画館・・・
そこにいるかのような空気は、劇場でなければ感じられないのではないでしょうか。

3Dや、大スペクタクル・ムービーよりも、
むしろ こういった静かに流れていく映画こそ
映画館のスクリーンと音響で観た方がいい!と主張したいsaka.mです。
体感が目的ではなく、映像に芸術性があるか否か、が重要なんです。
一つ一つの風景に登場人物たちの気持ちが重なり、それは監督が込めた想いでもあります。

私は、映画 『好きだ、』 の西島さんが好きだったりしますが、
本作には どこか似たポイントがあり、久々にドキドキしてしまいました。
それは役柄ではなく、映し方というか、
表情の撮り方とか、アングルが好みなのかな、と思います。

あと、ちょっと気になる俳優の水橋研二さんも出演していて、
これがまたイイ感じのキャラクターだったから、
西島さんとのシーンでは心が和み、にやけてしまいました。

そして、例によって予備知識を入れないように努力して観に行ったため、
「もうっ、泣ける映画だなんて知らなかったよ〜!」 と、思いながら大泣き。
(いやいや、自分のせいなんだけどさ。苦笑)

普通に観ていてもジ〜ンとくるお話なんですけれども、
私が流した涙の半分は、個人的な要因によるものです。
しかも、それは劇中に流れた挿入歌に起因しています。
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| 2013.09.28 Saturday | 2013 movie | comments(0) |
サンキュウ
あまちゃん最終回の日。
染み入る爽やかな感動に浸りながら、
私はまた新しい年のスタートを切りました。



【ぶどうの木】 の 「スフレ・オ・フロマージュ」

セットの白ワインは、甘口をセレクトしました。
普段、アルコールは飲まないけれど、今日は特別です。
自分へのお祝い。

スフレも、ワインも、美味しい〜!! 幸せ〜!

でも、すっかりお酒が弱くなってしまい、
ちょっと飲んだだけで スグに酔っ払ってしまいました。

まあ、こんな調子のアラフォー女子ですが、おがまいねぐ・・・
('jjj')ノ
| 2013.09.28 Saturday | 2013 voice | comments(0) |
メモリーズ・コーナー
劇場公開を見逃した 『メモリーズ・コーナー』 を DVDで観ました。


 フランスの気鋭の女性監督
 オドレイ・フーシェの作品で、
 阪神大震災後の神戸を訪れた
 フランス人記者の視点から
 孤独死や永遠の想いについて描いています。

 記者役には、フランス人の女優
 デボラ・フランソワ(『タイピスト!』)、
 その通訳役には西島秀俊、
 震災で心に傷を負った寡黙な男の役に阿部寛。
 他にも、國村隼、倍賞美津子など、
 なかなか贅沢なラインナップです。


80分くらいの映画なので、物語の説明は最小限。
もっとドキュメンタリー的なものかと思っていましたが、
実際には 叙情的な作品に仕上がっていました。
「頭で考える映画」 ではなく、「心で感じとる映画」 ですね、これは。

詩的な色合いを持つ映像やニュアンス、役者の表情で見せています。
特に、風景の映像は構図が美しく、幻想的なシーンもあり、
日本でのロケハンには かなり力を入れたのでは? なんて、想像してみたり。

あと、この映画には “ 亡霊 ” が出てくるのですが、
欧米人には亡霊というものの考え方が理解できないのだそうです。
(じゃあ、ゴーストって何?って思っちゃうけど)

オドレイ監督は、日本映画 『怪談』 にインスパイアされたとのこと。
セリフを抑えて、映像で微妙な心のうつろいを表現するのは、
昔の日本映画に影響を受けたんじゃないかな?と思います。
| 2013.09.24 Tuesday | 2013 movie | comments(0) |
エレニの帰郷、遂に!
『ぴあ映画生活』 のモバイルサイトを見ていたら、
驚きのニュースが目に飛び込んできました。

テオ・アンゲロプロス監督の遺作で、日本未公開だった 『エレニの帰郷』 が、
来年1月に公開されるというではありませんか!

こりゃ大変、一大事!

「え〜っ、1月まで待てないよ〜」

と思っていたら、このニュースには続きがあって、
10月に開催される東京国際映画祭で 特別上映が決まったとのこと!

な、なぬぅ〜!?!? (°□°;)

そしたら もう、観に行くしかないでしょ!

ていうか、忙しくて 東京国際映画祭のこと、すっかり頭から抜けてたよ!

ていうか、もう来月じゃん!?

あと10日で 10月じゃん!?

ああ、ヤバイ、ヤバイ、ヤバイ・・・!!
| 2013.09.19 Thursday | 2013 voice | comments(0) |
会ってみたかった。
偶然通りかかった神保町の古書店の入口に

こんなポスターが貼ってあったのです。

aya_kouda.JPG

ええ、ええ、会ってみたかったですとも、幸田さん!!

というわけで、この秋は世田谷文学館へ会いに行きます!

* * *

扉の「出入口」の貼り紙と重なっちゃって、

ポスター下部に書かれている幸田さんの名言が隠れちゃってるよ(苦笑)
| 2013.09.18 Wednesday | 2013 voice | comments(0) |
金環蝕
1975年製作の映画 『金環蝕』 を DVDで観ました。
(久しぶりにカラーの日本映画を観た気がする。笑)

原作は、実際にあった政界の汚職事件を書いた小説。
普段なら、自分からはまず選ばない こんな社会派映画を観ようと思ったきっかけは、
朝日新聞夕刊で三谷幸喜さんが連載しているエッセイでした。
三國連太郎さんが逝去された時、三谷さんは 「本作の三國さんが一番好き」
と書いていて、その演技を絶賛していたことから、興味を持ったのです。

1400120688.jpg
 時代は 1964年、東京オリンピック開催で
 日本が高度成長に湧いていた頃です。
 与党の総裁選の票集めのために多額の金がばらまかれ、
 その穴埋めにダム建設工事の談合が行われるのです。

 出てくる人 みんな悪い奴ばかり(苦笑)
 北野武監督の映画に出てくるワルとは種類の違うワル。
 「越後屋、お前もワルよのぅ」 の、ワルです(笑)

 金、権力、女がすべての腹黒い大人(男)どもばかり。
 強力なタッグを組んで、汚職を隠蔽しようとします。
 真相を知る者、内情を暴こうとする者は、抹消されます。


ああ、怖っ! ああ、黒っ! もう、真っ黒くろすけ!です。

で、肝心要の三國さんは、納得の演技力でした。
加えて、仲代達矢、宇野重吉の演技が、これまた素晴らしかった!

官房長官役の仲代さんは、感情を表に出さない
のっぺりとした厭味な政治家そのものでした。

一方、戦後の混乱からヤミ金で財を成した
金貸し屋(前科4犯)役の宇野さんは、実在の人物かのようなリアリティ。

どちらも、本人と錯覚してしまうような、
役が憑依しているかのようで、観ていてスリル満点でした。
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| 2013.09.17 Tuesday | 2013 movie | comments(0) |
H&M CM 2013 AW
今季の 【H&M】 の CM が、超クールです。



原曲は、The Kinks の 「All Day And All Of The Night」



女の子たちの黄色い歓声がスゴイですね(笑)
私、60年代は大好きだけど、キャーキャー言うのとは また違う。
そもそも アイドル視してないし。ていうか、メンバーの名前も顔も ろくに知らない(汗)

The Kinksも、The Whoも、small facesも、みんな好き。
逆に、60年代のテイストが感じられるなら何でもよかったりもする。
コアなファンの人からは怪訝な顔をされるかもしれません(苦笑)

私的には、バックダンサーの女の子たちのファッションがキュートで気になります。
いかにも、60年代って感じでサイコーです。

そんなわけで、久しぶりに 60年代モッズ系のCDを引っ張り出してきて、聞いています。
| 2013.09.16 Monday | 2013 voice | comments(0) |
Woman 最終回
日テレのドラマ 『Woman』 が、最終回を迎えました。
今季のドラマの中では、個人的にナンバーワンだったように思います。
(『あまちゃん』 を除く)

スタート当初、「暗い」 だの、「重い」 だのと言われてました。
確かに、序盤で 過酷な運命を背負ったシングルマザーの生活苦を見せられ、
しんどい気持ちになったのは事実です。
中盤からは 母娘や異父姉妹の確執やら、
主人公の最愛の夫が命を落とすことになった事件の真相が明らかになり、
複雑な家族の歪みはどんどん大きくなっていき、
救いようのない絶望的な気持ちにもなりました。
でも、終盤では それぞれが過去と現実を受け止めて懺悔した結果、
家族が微かな希望と絆で繋がり、再構築されていき、救われました。

最後まで視聴者を引きつけたものは何か?
それは、圧倒的な脚本力と、演技派のみで構成されたキャストのパワー、
そして、制作スタッフのドラマにかける情熱に他ならないと思います。

二人の子供を育てるシングルマザー・小春を演じた満島ひかり
かつて小春を捨てて家を出たきり疎遠だった母親・紗千役の田中裕子
紗千と再婚した写真館の店主・健太郎役の小林薫
紗千と健太郎の間に生まれた娘・栞役の二階堂ふみ
役所で生活保護を担当する砂川役の三浦貴大
砂川の妻で、小春の体の異変にいち早く気づいた医師役の谷村美月

私は、最初の4人の名前を見ただけで、このドラマは必見だと思いました。
シングルマザーが主人公なのに、タイトルが『Mother』ではなく 『Woman』 なのは、
過去に同名のドラマを同枠で放送済だからかな?と思っていたけれど、
ドラマを観ていくうちに、いろいろな立場で苦悩する女性を
同時に描いているからなんだと気づきました。

脚本の坂元裕二氏は、長台詞で有名。
ドラマの中盤では、小春と紗千、小春と栞がぶつかり合うギクシャクしたシーンが多く、
しかも長回しで撮られていたので、その緊迫感はハンパなかったです。

また、ドラマでは なかなかできないシークエンスが使われていたのは、
衝撃を受けると同時に、鳥肌ものの感動でした。
合唱のBGMが流れるだけのカーテンが揺れるスローモーションとか、無音の数分間とか、
ドラマでやるのは挑戦だったのではないでしょうか。
それまでのシーンが前述のような長台詞の応酬だったりするから、
余計に効果的で、ハッとするんですよね。
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| 2013.09.11 Wednesday | 2013 voice | comments(0) |
2013秋シネマリスト
久しぶりに、観たい映画をリストアップしてみようかと思います。

ハーメルン』 (9/7公開)
⇒西島秀俊、倍賞千恵子主演のミニシアター系作品です。
 本作の監督は映像美で評価されている方なので、
 これはスクリーンで観ておきたい。

ウルヴァリン:SAMURAI』 (9/13公開)
⇒確か、『X-MEN』 シリーズは、最初の方は観たような?
 アメコミが原作だし、好きなジャンルではないんですが、
 最近 ヒュー・ジャックマンのジェントルマンぶりに好感度UPで、
 おまけに舞台が日本となれば、これは観てみたいかなあ、と。

ポルトガル、ここに誕生す 〜ギマランイス歴史地区〜』 (9/14公開)
⇒世界遺産に登録されているギマランイス歴史地区で撮影された
 4人の監督によるオムニバス映画です。
 アキ・カウリスマキ監督も参加してるので、そこがポイント。

そして父になる』 (9/28公開)
⇒今秋観たい映画ナンバー1、大本命です。
 是枝監督がカンヌで賞を獲った例のアレですわ。
 (本作については、過去記事をご参照下さい)

謝罪の王様』 (9/28公開)
⇒『舞妓Haaaan!!!』 『なくもんか』 の
 監督:水田伸生×脚本:宮藤官九郎×主演:阿部サダヲが
 再タッグを組んで撮影された最新作です。
 どうせまたハイテンションで、大騒ぎするんだろうな〜
 と予想はしながらも、サダヲが気になるのです。

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| 2013.09.08 Sunday | cinema list | comments(0) |
心配された日
今日は、夕方以降

父方・母方の親戚から代わる代わる電話が鳴り、

懐かしい友人からメールが届き、

仕事関係の方々からもメールが届きました。

ご心配をおかけしましたが、我が家は無事です。

こうして心配してくれる人がいてくださるのは、

ありがたいことだと思いました。
| 2013.09.02 Monday | 2013 voice | comments(6) |