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| 2020.01.26 Sunday | - | - |
鑑賞と飲食
約1ヶ月ぶりの完全オフ。
この休みは、絶対に自分のために使おうと決めていました。
家にいると、うっかり仕事してしまいそうだから、
水曜だし、久しぶりに映画を観に行くことにしたのです。

観たかった2本の上映スケジュールをそれぞれ確認したら、
そろそろ上映終了が近そうだったので、勝手に2本立てを決行することに。
(単にハシゴするだけなのですが。汗)

映画の感想は別記事で書くとして、
今回は映画館で受けたカルチャーショックの話を。

普段、ミニシアター系の作品を観ることが多い私。
映画は、一人で観に行きます。
そして、上映が始まったら、まず何かを食べるということはない。
口にするのは、飲み物とのど飴くらい。
集中して観ないと理解できない難解な作品が多かったり、
ソフト化されてない古い映画なんかを観る場合には、
セリフを聞き逃したくないから、かなり気合いを入れて観るのです。

ミニシアター系のお客さんで 上映中に何か食べてる人って、あまりいないかも。
業界内でも映画フリークで有名な俳優の西島(秀俊)さんが、
映画館で上映前におにぎりを食べてる人を見かけると
「仲間だな」と思う、と以前話していたことがあって。

西島さんは昔、映画館をハシゴして1日に数本観ていたらしい。
そうなると、上映スケジュールを優先することになる。
移動の時間もあるし、ご飯を食べる時間がなくなるから、
上映前に パパッと腹ごしらえするわけです。
(ちなみに、西島さんはおにぎり派ですが、私はパン派)

さて、今回観た2作品のうち、是枝監督の作品が上映されていたのは
シネコンではなかったけど、単館でもありませんでした。
私、是枝監督の作品は、
まだ「メジャー」という分類には属していないだろうと思ってたんですね。

ところが、世の中的には「メジャー」扱いされているらしい、いつの間にか。
おそらく、『そして父になる』あたりが転機だったのかな。
まあ、今回も福山雅治が主演だし、共演の俳優陣もメジャーどころばかりだし。

で、いつも私が目にしている客層と違っていて、
上映中にポップコーンやスナック菓子を食べてる人が多く、
なんか新鮮というか、カルチャーショックを受けたんですね。
通路を隔てて隣にいたカップルは、ずっとポテチを食べ続けてた。
いつになったら食べ終わるんだろう?と思ってたら、
エンドロールが流れてる間もずっと食べてた(苦笑)
(ちなみに、二人とも縦横に大柄で、アメリカの映画館にいるみたいだった)

こうなると、映画を観ながら食べてるというよりは、
食べる合間に映画を観てる、という感じですよね。
まあ、劇場ロビーで食べ物を販売しているわけだから、
マナー違反でもなんでもないし、否定もしません。
ただ、そんなに食べながら観たいかなあ?と、私は不思議に思いました。

そういう話でいくと、
鑑賞しながら飲食する娯楽(※)と
そうでない娯楽がありますよね。

※お弁当などを販売、
 もしくは配られるもの

飲食する:
映画、歌舞伎、大衆演劇、
日舞、相撲、野球など

飲食しない:
クラシックコンサート、
バレエ、オペラ、スポーツ

なんとなく、
鑑賞しながら飲食するのは
日本の文化なのでしょうか・・・?

まあ、アメリカなんかでは
野球を観戦しながら
ホットドッグとか食べるけど。

そのアメリカでは、
映画館では巨大なポップコーンと
巨大なコーラは当たり前で、
皆がセットのように持ってたけど。
(そして、上映後
 ゴミが散乱していて汚かった)

そうなると、気になるのは
ヨーロッパですね。
ヨーロッパ発祥の娯楽は
飲食するものが少なそうなので、
映画を観る時、飲食するのか、
気になるところです。

それはさておき、日本。
夏目漱石の何かの小説で、
妻が久しぶりに歌舞伎でも観たいと
夫にねだる場面があったような。

様々な娯楽がある現代と違って、
江戸とか明治の頃は、
歌舞伎を観に出かけて
美味しいものを食べるっていうのが、
最高の娯楽だったのかもしれません。
| 2017.10.25 Wednesday | 2017 voice | comments(0) |
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