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岸辺の旅

 黒沢清監督の『岸辺の旅』を観ました。
 ホラーは怖くて観れないけれど、
 黒沢監督の人間ドラマは好き。
 ・・・という理由からのセレクトです。
 (深っちゃんも好きなので)

 不思議な物語だなと思いました。
 黒沢監督っぽくないストーリーだな
 と思ったら、小説が原作でした。

 でも、あの世とこの世の
 “境界線”の描き方は、
 黒沢監督らしい映像でした。


「不思議」と感じたのは、死者がこの世で普通に
生活をしていて、周りも死者だと気づいていないこと。

3年前に失踪して行方不明だった夫・ 優介 (浅野忠信)が
ある日突然目の前に現れ、「自分は死んでいる」と
奇妙な発言をしても受け入れた主人公の瑞希 (深津絵里)は、
優介に促されるまま 二人で静かな旅を続けていく。

「なんで?」「どうして?」という感情は置き去りにして、
映画(と旅)はどんどん進んでいくので、
なんとなく私も「そんなものかな?」と付いて行ったけど、
見終わって、やっぱり「不思議だ」と思いました。

後半、瑞希のお父さん(の霊)が唐突に出てきた意味が
よく分からなかったです。

あと、音楽がオーバーだなと思うシーンが何ヵ所かあったのですが、
音楽担当が大友良英さんとエンドロールで知って
ちょっとビックリでした。
(『あまちゃん』の音楽を担当した人です)

それと、これは映画本編とは関係ないけれど。
黒沢監督の映画に出てくる家のインテリア、結構好みだったりする。
家具がレトロモダンでシンプルなんですよね。
トウキョウソナタ』を観た時にも思ったことですが。
| 2016.11.19 Saturday | 2016 movie | comments(0) |