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エレニの旅
オープニングから ガツンとやられた感じです。
独創的な映像の感性に圧倒されました。
とても静かに淡々としていながらも、心に迫り来るものがあります。

悲劇、不運、不遇
抑圧された人生
安住の地を探す長い旅

ズームアップ、アウトは、
錯覚かと勘違いするほどのスローモーションレベルの速度
主人公の顔が分かるところまでカメラが寄ることはない
だから、表情も分からず
しかし、無表情もしくは泣き顔しかない

哀愁漂う曲

極めて無彩色に近い色
(淡い水色、色褪せた茶色、くすんだベージュ)
人々は皆、黒や灰色のような暗い色の服
それゆえ、花嫁衣装の白色が視覚的に響く
唯一 色のある服を着た人が登場するダンスシーンのインパクト

曇天でしか撮影しない主義
しかし、空はグレーではなく、光を帯びた白
空、海、地面がすべて白っぽく同化するシーンがあり、
白昼夢のような、非現実的な風景を生み出す効果がある

舞台を思わせる役者の配置、演出
水辺のシーンが多く、いずれも印象的(特に、川辺)
黒い服の群集が水面に逆さに映り込む映像に圧巻
海、水溜まり

エレニは、言葉数が少なく、言葉で感情をあらわにしない
後半、初めて心情を吐露するシーンが出てくるが、あまりに不遇で悲しみの極みである
| 2011.01.26 Wednesday | 2011 movie | comments(0) |