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| 2020.01.26 Sunday | - | - |
マジック・ランタン
久々に映画を観ました。
(最近全然映画を観てません。涙)

アミール・ナデリ監督の最新作『マジック・ランタン』

上映前に監督が登壇して挨拶をしたのですが、
「自分で観ても、自分らしくない作品。
 酔っ払って撮ったんじゃないか?(笑)」
と話していたけれど、本当に驚きました。

ファンタジックなラブストーリーでした。
ナデリ監督、こういう映画も撮るのね!?
なんか、『世にも奇妙な物語』の中で
必ず1本は入るファンタジー作品みたいな感じ。

とは言え、随所にナデリ節(?)は見られました。
執拗に何かを追いかける長いシーンとか、
交通量の多い通りの喧騒シーンとか。

溝口監督のフィルムの修復作業を手伝っている時に
思いついた(着想を得た?)と言ってました。

なんとなく、女性の描き方が竹中直人監督の
東京日和』っぽいなあ〜と思っていたのですが、
もしかしたら、竹中監督が溝口監督を意識して撮ったのか?
(竹中さんも映画マニアだから、かなり有り得る)

私、まだ溝口作品を2作品しか観てないので、
まだまだそこら辺の話についていけてません。
ナデリ監督おすすめの『近松物語』を
まずは観なくちゃダメかもしれないです。
(それにしても、いつ観るんだろ?)

そして、私はナデリ監督作品に関しては、好きか嫌いか、
どちらか両極端だったりするのですが、
この作品に関しては、どちらでもないというか・・・
すごい衝撃を受けることもなかったし、
そうかといって、観るのにしんどいものもなく。

| 2018.11.20 Tuesday | 2018 movie | comments(0) |
カメラを止めるな!
巷で噂の映画『カメラを止めるな!』を観てきました。

20181009_2074686.jpg
 「ホラー映画を撮影する
  人々の話」です。

 しかし、この映画、
 それ以外のことは
 すべてネタバレに
 なってしまうので、
 非常に感想が書きにくい。

 そんなわけで、
 初っぱなですが、
 以下ネタバレあり(苦笑)


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| 2018.10.03 Wednesday | 2018 movie | comments(0) |
万引き家族
先日、ようやく映画『万引き家族』を観ました。



是枝監督の集大成のような作品だったと思います。

この家族は、生きるために万引きという犯罪を繰り返していて、
それは社会的に許されることではないんだけど、
彼らには誰かを陥れようとか、苦しめようという気持ちはないんですよね。
詐欺とか、ひったくりとか、そういう手段はとらない。

正確に言えば、万引きをやっているのは父と息子だけ。
父も、母も、一応働いて僅かだけれどお金は稼いでいる。
(でも、貧しさ故に、祖母の年金を生活費の当てにしている)

だから、万引きという点を除けば、
この家族の根底には、愛とか、人情とか、優しさがある。
だから、親に虐待されている幼い女の子を放っておけず、
家に連れて帰ったのだと思います。
(そして、見放すことができず、一緒に暮らし始める)

ただ、彼らの行動は、目先の「今」しか見てなくて、
今、笑っていられることが幸せ。
今日を生きる。明日のことは、明日考えればいい。
そんな生き方をしているように見えました。


※以下、ネタバレあり

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| 2018.08.23 Thursday | 2018 movie | comments(0) |
スリー・ビルボード
映画『スリー・ビルボード』を観ました。

1531379259017.jpg
 詳細は後日。

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| 2018.07.03 Tuesday | 2018 movie | comments(0) |
シェイプ・オブ・ウォーター
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』を観ました。

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 詳細は後日。



| 2018.07.02 Monday | 2018 movie | comments(0) |
犬ヶ島
映画『犬ヶ島』を観ました。

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 まずは、これを完成させた
 監督と制作スタッフの労力と精神力、
 気が遠くなるほどの時間に
 敬意を表したいと思います。
 想像を絶する凄さです。

 この近未来の日本を舞台にした
 ストップモーション・アニメーション。
 ベルリン(映画祭)では
 銀熊賞(監督賞)を受賞しているけれど、
 欧米諸国の反応はどうなんだろう?


近未来と言いつつ、昔の日本の雰囲気もだいぶ混在していて、
日本人の私から見ると、ちょっと違和感がありました。
そうすると、外国人が観たら、どう感じるんだろう?と。
監督の独特の世界観は、どことなくオタクっぽいんですよね。



日本映画を愛してやまない監督の
黒澤明や小津安二郎へのオマージュもあるとのことでしたが。

あの和太鼓のBGM。
ドンドコドンドコと大音量で、ずっと流れてるやつ。
あれは、黒澤監督へのオマージュ?
(個人的には、うるさくて鑑賞の邪魔でした・・・)

そして、屋台のラーメン屋の看板は
小津作品に出てくる「来々軒」の看板に似てたけど、
それ以外にも何かあったのかなあ? ちょっと分かりませんでした。

日本を意識しているわりには、犬同士や人間との喧嘩シーンでは、
昔のアメリカのカトゥーンのような描写で、笑っちゃいました。
砂ぼこりがモクモクの中から、犬や人の手足が四方八方から飛び出すような絵。
(予告編にチラッと出てくるので、動画でご確認くださいませ)

キャラクターの動きとか、現在いる場所やこれから目指す場所を表現する時に
地図が出てくるところは、ロールプレイングゲームのように感じました。

で、オタクっぽいけれど、物語自体は、わりと“お約束”というか。
よくある勧善懲悪で、悪役を成敗するという、お決まりのパターン。
(桃太郎の「鬼が島」からの「犬ヶ島」というタイトルなの??)

最後に一つ。
日本人の声優キャストとして、渡辺謙さんと夏木マリさんを
宣伝でわりとアピールしていたと思うんですけど、あれは詐欺でしょ〜!?
| 2018.06.27 Wednesday | 2018 movie | comments(0) |
サバイバルファミリー
矢口史靖監督の映画『サバイバルファミリー』を観ました。


 ある日突然、原因不明の大停電が発生。
 長期に渡りライフラインを断たれた家族が
 生きるために東京脱出を試みる、という物語。

 父親:小日向文世
 母親:深津絵里
 息子:泉澤祐希(『ひよっこ』の「三男」)
 娘:葵わかな(『わろてんか』の「てん」)

 ※前回と前々回の朝ドラキャストが兄妹役で、
  最初は頭が混乱しました(汗)
  「おてんさん」、ギャル女子高生だし!


2003年に起きたアメリカの大停電からヒントを得て、
ずっと監督の頭の中では構想を温めていたらしいです。
その後、2011年の東日本大震災を目の当たりにして、制作の話が進んだとか。

都会では、電気がなければ都市が機能しなくなり、何もできないんだろうな。
そういう危機感は、いつも頭の片隅にはあるものの、
個人でできることなんて、水や食料を備蓄するくらいで。
停電が長期間に渡ったら、その先どう生きていくのか予測不可能です。

お金の価値がなくなり、水や食糧の価値が跳ね上がる。
まるで、終戦直後の日本のよう。

ただ、映画のタイトルに「サバイバル」とあるけれど、
これは「サバイバル実践映画」ではありません。
実際には有り得ないこととか、こういうことも発生するでしょ、
みたいないこともありますが、そこはあくまで娯楽作品ですからね。

後半は「この映画の最終着地点はどうするんだろう?」
という気持ちで、観ていました。この4人家族の行く末を知りたい気持ち半分、
こういう緊急事態が長期化した場合の社会はどうなるのかを知りたい気持ち半分。
| 2018.04.30 Monday | 2018 movie | comments(0) |
何者
そう言えば、この前、映画『何者』を観ました。
旬の若手俳優を揃えた配役で、なかなか見応えがありました。

原作は浅井リョウの同名小説。(未読)
桐島、部活やめるってよ』もそうですが、
この作家さんは、群像劇が得意なのかも、ですね。

1522935832779.jpg
 表向きの顔と、裏の顔。
 本音と建て前。

 誰もが抱えているであろう
 妬み(ねたみ)、嫉み(そねみ)、
 僻み(ひがみ)。

 それを就活というシチュエーションで
 炙り出したような作品でした。


就活の合否は、テストの点数で合否が出る受験とは違う。
不採用が続けば、自分を否定されているような気分になる。
その優劣の基準は何なのか、分からぬままに。
それが重なれば、他人を羨ましく思う心がねじ曲がり、
やがて疎ましく思えてくるのは当然と言えるかもしれません。

リクルートスーツは、一種の制服のようだな、と思います。
高校を卒業し、制服から解き放たれて
私服で自由を謳歌してきた大学生が、就活で再び制服に自由を奪われる。

何か決まりがあるわけでもないのに、皆が同じ格好をする。
皆が同じ色・形のスーツを着て、同じ髪型、似たようなバッグと靴。
悪目立ちはしないように、個性を押し殺して、協調性を前面に出して。
それでも、面接では他の子に差をつけなきゃいけなきゃならないし、
自分をアピールしなきゃ勝てない。
結局、それが日本の社会人の姿ということなのでしょうか。

リクルートスーツって、いつから定着したんでしょうね?
逆に、リクルートスーツがなかった頃の就活って、どんな感じだったんでしょう?
映像とか写真を見てみたいものです。

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| 2018.04.09 Monday | 2018 movie | comments(0) |
この世界の片隅に
日本映画専門チャンネルで『この世界の片隅に』を観ました。
テレビ初放送、だそうです。

舞台は、広島。時代は、第二次世界大戦前〜戦時中。
そうなると、広島=原爆というイメージが強すぎて、
観る前から 暗く悲惨な展開を勝手に想像していました。
 
もしくは、朝ドラのヒロインみたいに、
強くたくしましく戦時中を生き抜く女性をドラマティックに描いた物語、とか。

ところが、すごく不思議というか、今まで観たことがないタイプの戦争映画でした。
いや、戦争映画ではない、のかな? いやいや、確かに戦争に人生翻弄されるし。
でも、少女が大人の女性になるまでを描いた成長物語・・・でもあるし、
ピュアな恋愛映画、とも言えるし。辛いことも悲しいことも描いているし・・・
う〜ん、なんでしょう、
「一般庶民の目線で戦争中の日常を描いた人間ドラマ」と言えばいいのかしら。 


 主人公・すずさんの声を演じるのは、
 NHK朝ドラ『あまちゃん』でお馴染みの
 のん(元・能年玲奈)さん。
 監督からの熱烈なオファーだったとか。

 のんさんは、懸命にすずさんに
 なりきろうと努力したそうです。
 でも、演技はしているのですが、
 やっぱり、のんさんなんです。
 だけど、それがピッタリというか。
 妙な感覚なんですけど、
 すずさん=のんさんなんです。
 他の人の声ではダメだと思いました。


すずさんは、のんびりとした性格で、おっとりしていて。
そのテンポが、のんさんの自然体と合致しているのではないか、と。

※以下、ネタバレあり

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| 2018.03.18 Sunday | 2018 movie | comments(0) |
バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)
先日、映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』を観ました。

2015年にアカデミー賞の作品賞ほか、4部門を受賞した作品で、
監督は『バベル』のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ。

受賞した時に見逃して、ずっと観たいと思っていました。
が、間があいてしまったことで、何が評価されたのか、
自分がどうして観たいと思ったのか、忘れてしまいました・・・(汗)


 かつて映画『バードマン』で
 主役を演じたスター俳優
 リーガン(マイケル・キートン)。

 しかし、その後ヒット作に
 恵まれず、家庭も崩壊。

 60代になり、落ちぶれて
 惨めな生活を送っていた彼は、
 自暴自棄になり、演劇素人の自らが
 企画・脚本・主演を務める芝居を
 いきなりブロードウェイで公演する
 という無謀な行動に出て、
 再起を図ろうとするが・・・。


ハートウォーミングなヒューマンドラマを想像してたのですが、
そこはアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督なので、
そんな平凡な映画ではありませんでした。
そこが好き嫌い分かれるところかな、と思います。

まず、映画界で高く評価されたのは、
全編まるで長回しのように見える撮影技術。
つまり、シーンの切れ目がなく、
カメラがずっと登場人物を追っているように見えるのです。

凄い、とは思います。
でも、私は疲れてしまいました。

あとは、急遽代役で舞台に立つことになった
マイク(エドワード・ノートン)が登場するあたりから、なんかダメでした。
アクが強いキャラクターなので、すごい疲れました・・・

※以下、ネタバレあり
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| 2018.02.22 Thursday | 2018 movie | comments(0) |
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