清州会議
地上波で放送された三谷幸喜監督の 『清州会議』 を観ました。

清州会議.jpg
 劇場公開時、豪華キャストが
 話題になりましたよね。

 NHK大河ドラマ 『軍師・官兵衛』 や
 フジテレビ 『信長協奏曲』 を観ていると
 キャストの比較なんかができて
 面白かったかもしれません。

 (残念ながら、私はどちらも
  観ていないのですが・・・)


時代劇なのに セリフがちょいちょい現代劇っぽかったり、
俳優陣にコミカルな動きやリアクションをさせたり、
随所に三谷さんらしさが出てました。

ところで、キャストに微妙な特殊メイクを施したのは、
どういう意味があったのでしょう?
| 2014.12.06 Saturday | 2014 movie | comments(0) |
幸福の黄色いハンカチ
またまた高倉健さん追悼です。
映画 『幸福の黄色いハンカチ』(デジタルリマスター版) を観ました。

名作でありながら、ワタクシ なんと初見でして。
お知り合いの方(年上)が大絶賛していたので、
いつか観たいなあと思っていたのですけれど。

そういえば、一週間くらい前に
フジテレビで いち早く健さんの追悼番組をやっていて、
最後に武田鉄矢さんがゲストでスタジオに登場。
『幸福の〜』 で健さんと共演した時の撮影裏話など
思い出のエピソードを涙ながらに語っていました。

で、その直後に放送されたのが 『南極物語』 っていうね(苦笑)
おいおい、この流れだったら 『幸福の〜』 でしょ!?
(と、ズッコケました)

img_0.jpg
 健さんが主演となってはいますが、
 武田さんとW主演と言ってもいい感じですね。
 武田さんは本作で俳優デビューしたそうですが、
 海援隊で歌っていた武田さんを起用した
 山田洋次監督の審美眼たるや、すごいものです。
 演技未経験でありながら、
 これほどコミカルに演じられたのだから。

 健さんは、地で行くような不器用な男の役。
 (これは当て書きだったのかしら?)
 刑期を終えて帰る途中で、武田さん演じる
 金矢と出会い、車に同乗して一緒に旅をします。


出所後、初めて入った大衆食堂で、ビールを注文し、一気に飲み干すシーン。
ラーメンとカツ丼も頼み、貪るように食すのですが、
リアルな表情を出すために、健さんは2日間
何も食べずに撮影にのぞんだそうです。
それを聞いて、山田監督も驚いたらしい。

服役中の元夫の帰りを待つ、可憐な連れ合いを演じた倍賞千恵子、
旅の途中のトラブルで救世主となる、恩人で警察官役の渥美清など、
寅さんシリーズでお馴染みの面々も出演しています。
“ 山田組 ” という感じがして、場が安定しますね。
続きを読む >>
| 2014.11.28 Friday | 2014 movie | comments(0) |
あなたへ
高倉健さんの追悼で放送された、映画 『あなたへ』 を観ました。
実のところ、同局で数ヶ月前に放送された時に
“ ながら観 ” はしていたのです。

でも、それでは 健さんに失礼だな、と思い、
今回はしっかりと集中してみました。
本作が遺作ということなので。

あなたへ.jpg
 いわゆる “ 健さん ” の
 イメージそのままの役柄でしたね。
 不器用だけど、人情味があって。
 多くは語らないけど、誠実で優しい。

 妻役の田中裕子さんも良かったです。


追悼番組で公開された、江利チエミさんとの
新婚当時のプライベートフィルムが、とても新鮮でした。
8mmで音声は入ってないけれど、仲睦まじい雰囲気が伝わってきて、
今風に言うなら 「超ラブラブ」 な感じ。

後に二人は離婚していますが、
決して嫌いになって別れたわけではありません。
(その辺のいきさつは、こちら ⇒ 
むしろ 互いに愛し合っていたのに・・・
運命は残酷です。

今ごろ、天国で再会できているのでしょうか。
来世では、添い遂げられますように。

今度、日テレで放送予定の
『幸福の黄色いハンカチ』 も楽しみです。
| 2014.11.23 Sunday | 2014 movie | comments(0) |
夜の片鱗
過去に2度見逃した、中村登監督の 『夜の片鱗』
・1度目 ⇒ 「無念」(2013.11.28)
・2度目 ⇒ 「うつつ」(2013.12.06)

シネマヴェーラ渋谷で中村登監督特集上映を開催中だったことから
3度目の正直(?)で、ようやく観ることができました!!


 『我が家は楽し』 を撮った監督とは思えない!
 まるで作風が違います。
 『我が家〜』 は1951年で、本作は1964年製作。
 その間に一体何があったんだ!?

 でも、今回の特集のチラシを見ていたら、
 文芸作品も撮ってはいるけれど、
 やっぱりコメディ作品の方が多い。
 作風が変わったのではなく、両方撮れる人なのか。
 こんなに振り幅が広いって、すごいなー。


※あらすじは、こちら ⇒ 

19歳の普通の女の子・芳江は、滑り落ちるように娼婦へと身を落としていくのです。
彼女は、恋人でヤクザの英次に強要されて売春を始めるのですが、
他の男に体を売っても二人は愛し合っている、という点がポイントかもしれません。
しかし、愛より金儲けを優先し、自ら稼ぐ努力ができないところが、英次の愚かさ。
抜け出せない底なし沼のような うらぶれた日々の中で、
二人は擦り切れた愛の抜け殻のようなものだけで繋がっているのです。

これは現代に置き換えて撮ることができない作品だな、と思いました。
鑑賞後に残った感情は、言葉では言い表せないものがありました。
「衝撃」 と言えば、その部類に入るかもしれません。
女のみじめさと、情の激しさと重さに押しつぶされそうになりながらも、
夜のネオン街の鮮烈な色合いとカットに覚醒するような感覚もあって・・・

主役の芳江を演じる女優さんは、竹内結子と椿鬼奴を足したような雰囲気。
(低い声で話す感じは、奴ねえさん風)
でも、目を伏せた時の二重まぶたに明らかな違和感が。
まるでペンで書いたようなくっきりとしたライン、ぷっくりとしたまぶた。

この人が、あの桑野みゆきだと気づくまでに少し時間がかかりました。
それは、芳江が娼婦になるまでを語り始めた回想シーン。
19歳当時のハツラツとした表情、若さ溢れる高い声にハッとしたのでした。
続きを読む >>
| 2014.08.22 Friday | 2014 movie | comments(0) |
少年H

 地上波で放送された 『少年H』 を観ました。

 しみじみと良かったです。
 水谷豊&伊藤蘭夫妻が好演でした。

 戦争の悲惨さや酷さを描いた
 映画はたくさんあるけれど、
 「戦争って、なんて馬鹿馬鹿しいんだろう」
 と感じた作品は初めてだったかも。
 何もかも奪われて、いい事なんて一つもない。

 
空襲や焼野原のシーンは、映画館の大きなスクリーンで観たら
もっと迫り来るものがあったかもしれないなあと思いました。
| 2014.08.17 Sunday | 2014 movie | comments(0) |
東京オリンピック

 そういえば、今月 DVDをレンタルして
 市川崑監督の 『東京オリンピック』(1964)
 ディレクターズカット版を観たのに、
 記事を書き忘れてました。

 3時間に及ぶ長篇記録映画ですが、
 映像作家としての表現力が感じられる作品。
 そのため、完成後 オリンピック協会との間で
 「記録か芸術か」という論議になったそうです。


確かに、これは単なる記録映画ではないな、と感じました。
オリンピックというものをドラマチックに描いています。
選手たちのいきいきとした表情や、
スローモーションで見せるしなやかな肢体美。
一つ一つのシーンにこだわりや思い入れが感じられる映像。
膨大なフィルムを斬新でアーティスティックに編集しています。

個人的には、開会式が興味深かったです。
ブルーインパルスが競技場の上空に描いた五輪もホンモノだし!
「わあ〜、リアルに “ 三丁目の夕日 ” の世界だ〜!」 と感動したり。
(本来、逆の発想なんですけどね)
私は60年代好きなので、当時の雰囲気が見られるだけでも十分満足でした。

あと、入場行進で各国の選手たちが
手足を揃えてきちんと行進している光景は新鮮でした。
(たぶん天皇陛下の前に来た時に)「頭(かしら)、右!」 と、
一斉に右手を斜め上に挙げる姿もあったり。
現在のように、自由気ままに歩いて入場する国はなかったんですね。
カメラを持って写真を撮ったり、ビデオを回す選手なんていません。

ただ、基本的にスポーツにまるで興味がない私。
なにしろ記録映画なので、全種目くまなく撮影されているのですが、
それぞれの競技シーンになった途端、眠くなってしまいました・・・(苦笑)
| 2014.07.31 Thursday | 2014 movie | comments(0) |
秋刀魚の味

 小津安二郎監督の遺作となった
 『秋刀魚の味』 をDVDで観ました。

 本作もまた、小津監督おなじみの
 「妻に先立たれた初老の父親と
  婚期を迎えた娘」 の物語。

 父親の周平役には笠智衆、
 娘の路子役には岩下志麻。 


この作品で特に素晴らしかったのは、助演の東野英治郎さんでしたね〜!
笠智衆さん演じる周平の中学時代の恩師(あだ名は「ヒョータン」)の役で、
今は流行らないラーメン屋を営んでいる、という設定です。
かつての教え子たちには陰でバカにされているのだけれど、
本人はそんなことも知らず、同窓会に招かれてお酒も進み、上機嫌。
その酔っぱらっている演技が、実に自然で可笑しくて好演でした。

飲みすぎて、周平らに車で家まで送ってもらうのですが、
小さなラーメン屋で帰りを待っていたのは、
父の面倒をみているうちに嫁に行き遅れて中年になった娘の伴子(杉村春子)

この2人の寂しげな晩年を目の当たりにして周平は、
娘を早く嫁がせなければ、と焦り始めるわけで、
意外とヒョータンはキーマンだったりします。

さて、過去2本の小津作品で端役(※)だった岩下志麻さんが、
本作ではいきなり主演に抜擢されています。
※上司に伝言するだけの女子事務員の役(地味で気づかないほど)

朝日新聞の 『小津安二郎がいた時代』 という連載で
岩下さんのインタビューが載っていたのですが、
「撮影では 「無表情で」 とよくいわれた」 そうです。
そして、かなり演技を直されたという話をよく聞きます。
「テストが50回以下ということはなかった」(『小津安二郎 新発見』)とか。

(以下、ネタバレあり)
続きを読む >>
| 2014.06.29 Sunday | 2014 movie | comments(0) |
パイレーツ・オブ・カリビアン 呪われた海賊たち

 テレビで放送していたので、なんとなく観てみました。
 言わずもがな、ジョニー・デップが
 海賊ジャック・スパロウを演じた
 人気シリーズの第1作。

 私、一度も観たことがなかったのです。
 だから、どうしてそんなに人気があるのか、
 それが知りたくて観ました。


見れば、公開は2003年。 約10年前の映画ではないですか(!)
なのに、ジョニー・デップ、ちっとも変わらない!
そこにまずビックリ。

次に、この映画が ディズニーランドのアトラクション
「カリブの海賊」 を元に製作されたということにビックリ。
基本的に、ディズニー作品ありきでアトラクションって
作られていると思っていたけど、逆パターンもありなのね。
(そしたら、ホーンテッドマンションなんかも、いつか映画化されたりして?)

でもって、「カリブの海賊」 のアトラクションって、
こういうストーリーがベースにあったのね(笑)

意外だったのは、ヒロインがお姫様じゃなかったことかな。
「ディズニー映画=プリンセス」 ってイメージがあったもので。
でも、お嬢様だから、キャラ設定はお姫様と似ているけど。
よくあるパターンの “ 勇敢で正義感の強いお嬢様 ” ですね。

あと、「呪われた海賊たち」 のCGは、
撮影に時間がかかってそうだなあと思いました。

それにしても、海賊モノでこんなにヒットするのも珍しいですよね。
そこはやっぱり、ジョニー・デップのキャラクターが
決め手だったんでしょうかねえ?
| 2014.06.22 Sunday | 2014 movie | comments(0) |
萌の朱雀

 河瀬直美監督の 『萌の朱雀』 をDVDで観ました。

 カンヌでカメラ・ドール(新人監督賞)を受賞し、
 一躍 河瀬監督の名を世に広めることになった作品。
 尾野真千子さんのデビュー作(当時15歳)です。


1997年公開の本作を なぜ今頃 観ようと思ったかと言うと、
「今年河瀬監督がカンヌに出品したから」 というだけの理由で、
カンヌ映画祭から約一ヶ月もレンタルしたまま
なかなか観ることができなかっただけなのです・・・

ついでに言うと、どうして公開当時観なかったかと言えば、
知人が 「好きなテイストじゃなかった」 と言ったからであって、
その一言で自分も苦手だろうと判断してしまったのでした。
確かに 当時観ていたら、「なんだかよく分からない映画」 と思ったかも。

観始めて まず思ったことは、日本の農村らしい風景を映し出しているのに、
台湾とか中国の貧しい山村を舞台にした映画を観ている気分になりました。
なんだか、フィルメックスに出品される映画みたい。
だから、公開から随分と月日が流れた今の私が観ると、
何と言うか、“ 観慣れた感 ” がありました。(これは、進化なのか?)

そうそう、オノマチさんが今と印象が
あまり変わらないってことにも驚きました。
もちろん初々しいし、今は大人になっているのですが、
今も子供の頃の無邪気さを失っていないのかな、と。

この映画、確かプロの俳優をほとんど使っていなかったと記憶しています。
たぶん、父親役の國村隼さんくらいだったかと。
イラン映画みたいに、市井の人々の自然な会話のやりとりは
良い空気を醸し出してはいるのですが、
セリフがモゴモゴと篭って聞き取りづらい。
プロの俳優さんたちは、“ 普通に会話をしている演技 ” をしているわけで。

だから、ストーリーの要所要所が分からなくて、推測で観ていました。
観終わってから、河瀬監督のサイトでストーリー解説を読み、
結構重要なポイントが私には伝わってなかったことが判明。

わりと単純な話なのに、なんでこんな難解になっちゃったんだろう??
いや、そういう風に仕上げるのが監督の作風というか、狙いなのかな。
| 2014.06.21 Saturday | 2014 movie | comments(0) |
藁の楯
地上波初公開ということで、映画 『藁の楯』 を観ました。


 う〜ん・・・
 自分がこういうエンタメ作品を
 好まないという点を差し引いても、
 なんかイマイチでした。

 小説の原作があるということなので
 あまり脚本を責められませんが、
 そもそも設定が非現実的なのだから
 もっと説得力ある描き方をしてほしかった。


「孫娘を殺害された政財界の大物が、国民に向けて大々的な新聞広告を出し、
 犯人を殺した者に懸賞金10億円を出す、と呼びかける」
⇒政財界の大物だとしても、そんな広告を出すなんて有り得ないじゃん。
 ていうか、そんな遠回りをしなくても、プロの殺し屋に頼めば一発じゃない?

「その犯人を高速道路や新幹線を使って護送する」
⇒一般市民を巻き込むことが容易に想定されるのに、何故こんな手段をとる??
 しかも、警察の内部情報が市民にダダ漏れだし。

「一般市民が大金目当てに次々と犯人を殺そうと襲ってくる」
⇒いくらなんでも、大きな危険を冒してまで無謀な犯罪に手を出さないでしょ。
 本気で実行しようとするのは、裏社会で動く組織とか??

また、護送される殺人犯・清丸(藤原竜也)の人物描写が薄っぺらく感じました。
この青年の残虐さ、狂気性が伝わってこない。

凄腕でプライドの高い女性SP・白岩(松嶋菜々子)も、
警察官にあるまじきマヌケなミスをしてみたり。(しかも何度も)

どうして この映画が昨年のカンヌのコンペ作品に選ばれたのか、ますます謎です。

ちなみに、原作は『ビー・バップ・ハイスクール』を描いた漫画家の方が
小説家としてデビューした作品だそうです。

(以下、ネタバレあり)
続きを読む >>
| 2014.05.30 Friday | 2014 movie | comments(0) |
<new | top | old>